生きること。
劇団四季の「キャッツ」を
まだ結婚もしていない
若いときに観に行ったことがある。
すごい楽しみにしていたのに、
教員生活があまりにきつく、
疲れきっていたのか、
素晴らしい音楽の中で、
心地よく眠ってしまった。
後半、なんとか集中してみて
感じたことは、
「100万回生きたねこ」
に通じるなということ。
どうしてそう思ったのかとか、
「キャッツ」のストーリーとか、
音楽とか、
忘れちゃったけど。
佐野洋子作 「100万回生きたねこ」
久しぶりに読んで、
やっぱり深い話だと思った。
100万回生きていた猫は、ほぼ愛されていた猫。
最後の1回は、
心の底から「愛する存在」に出会って、
死んでいく。
「愛されること」も
もちろん素晴らしいこと。
でも、
心から誰かを「愛する」、
何かを「愛する」ことができること、
愛すべき存在を大切にするということ、
これが「幸せ」ということ、
「生きる」ということ。
なんだろうか。
親子でというより、
大人になった自分が、
もう一度、
じっくり、
ゆっくり、
この本と向かい合って、
よかった本。