親の気持ち
小2の娘が
矯正をすることになり、
先月から矯正器具を付けている。
それを見た私が突如
思い出したのが、
「チャーリーとチョコレート工場」だ。
チョコレート工場の主、ウォンカが、
子供の頃にしていた矯正器具は、
とんでもなく大きくて、
生活に支障をきたすほどのもの。
インパクトが強すぎて、
映画を観てから10年は経過しているのに、
その顔がパッと思い浮かんだ。
気になって、
家族で、
この映画を、
アマゾンプライムで観ることにした。
この映画は、
まるで
育児書のような要素がある。
今回は特にそう感じた。
チョコレート工場に入ることができた
5人の子どもとその保護者は、
それぞれ特徴があった。
①食いしん坊で、
自分のこと、食べることしか頭にない男の子。
息子が肥満児であるのに、
それをよしと思っている、我が子しか興味がない親。
②わがままで、自分が常に一番だと思い込む女の子。
娘との関わり方がわからなくなっているお金持ちの親。
③ガムが好きすぎていて、“勝ち”にこだわりすぎる女の子。
勝つことが全てだと思っていて、
娘を“勝つこと”でしか褒められない親。
④ゲーム好きで、暴力的な思考にそまっている男の子。
知識を大事に、ゲームに早々出会わせてしまった、
息子の子育ての軌道修正ができずにいる親。
⑤家族想いで、心優しい主人公。
夢をもっていて、家族の愛がたっぷりで、
とても貧乏なおじいちゃん。
工場見学をするうちに、
一人ずつ脱落していってしまう。
しかも、その子どもの性格をうまくとらえられた
罠とも思えるしかけによって。
脱落するたびに、
その子どもの性格を皮肉にして
歌と踊りで表現する。
(小さいおじさん、面白い。)
それを見て、
親である私は、
反省すべきこと、
気を付けなければいけないことを
あらためて
意識する。
①〜④のような子供に育てないようにしなければと。
結局、
最後は、
笑顔がかわいい主人公のチャーリーが残る。
特別に賢く、
特別に運動能力がよく、
特別に何かのセンスがあるわけでもない、
純粋な心をもっているチャーリーが、
チョコレート工場を譲られる権利を手にする。
バッチリな人選。
大人になりきれていないウォンカは、
チャーリーから、
「家族の愛」
を学ぶ。
ウォンカは、チャーリーのおかげで、
トラウマを払拭することにも
成功する。
ウォンカは、
お父さんとハグをすることができて、
気づいたと思うが、
①〜④の親たちも、
ウォンカの父も、
子どもを愛する気持ちをもっていることは確かだった。
ただ、その愛の表現の仕方が、
少しズレていて、
ボタンの掛け違いのように、
そのことを見直すタイミングをのがして
子どもが育つ上で、悪影響となっていったのだろう。
でも、愛は本物だから、
それに気づけば、
やり直せる。
ウォンカも、
チャーリーの家族といる心地よさを感じながら、
仕事のパートナーとしてのチャーリーと
仲良く楽しく、
そして、
笑顔で過ごせるようになった。
おしつけがましくなく、
自然と
子育てのヒントを教えてくれる
この映画を、
今、このタイミングで
観ることができて、
よかった。
おもちちゃん(娘)、
矯正って、辛いよね。
矯正してくれてよかったって、
大人になってからでいいから
思ってくれたらいいな。
どうか、
親の自己満足になりませんように。