半そで、短パン、ビーサン、キャップを
かぶった若い男の子、
背中が90度に曲がった
おばぁちゃんを連れて、
駅前のバス停にやってきた。
ほぉ〜
おばぁちゃんとお出かけしたのかなぁ〜
バスが来て、何人かが、
おばぁちゃんを先に乗せようと、
順番をゆずってくれて、
若者が代わりにお礼を言って、、、
そして、
若者は、おばぁちゃんに一礼して、
駅の方へ、
足早に戻って行った。
え?
なんと、なんと、
彼は、
おばぁちゃんとは
何も関係のない方で、
コロコロ転がす荷物を
持ったおばぁちゃんを
駅からバス停まで
送ってきてくれたのだ。
とても
とても
さわやかに。
ふと、
気づく、、、
あれ?
降りるときはどうするの?
大丈夫かな??
途中下車のおばぁちゃん、
偶然2人の女性が
同じバス停で降り、
1人が荷物を
持ってくれて、
もう1人が
おばぁちゃんの手を
取ってくれて、
ご無事。
私が乗ったバスには、
優しい風が
吹いているようだった。