anko-no-nikki

元小学校教員が、小学生の娘を育てたら、、、。たまに、15年勤めた教員生活思い出す。

成人式に招待されて。〜13年ぶりの再会♪

1年前の小さな田舎町での成人式。

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どんな顔して

この会場に入ればいいものか。

 

緊張がはしる。

 

「あんこ先生〜!!!」

 

私を最初に呼んでくれたのは、

保護者のお母さん。

 

懐かしい、

このあたたかさ。

 

そう、小さい町だからこそ、

町ぐるみで、

子どもを育てている。

 

教員に正規で採用されて

初めて赴任した学校が、

田舎町の小学校。

 

校庭には、

サルが家族で

横切るし、

 

休み時間は、

校庭の先にある、

山で遊ぶし、

 

クマが出たと

町の放送が

流れたりする。

 

まさに、

田舎。

 

この学校以外に、

4校ほど

勤務しているが、

 

この小学校ほど、

地域の方々と

つながれた場所は

なかった。

 

だからか、

家族ぐるみで、

先生である

私のことを

支えてもらっていた

感が強い。

 

畑で

野菜を育てれば、

日曜日に

水あげをてつだってくれる方がいて、

 

地域学習で

探検に出れば、

見守りボランティアがたくさんいてくれて。

 

お楽しみ会には、

バンドを組まれている

お母さんとお父さんが

歌いにきてくれたりもした。

 

素敵な町。

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その町の

教育委員会から

ご連絡をいただいて、

 

成人式に

子どもたちが

あんこ先生を

招きたいと。

 

退職して2年。

主婦。

 

悩んでいたところに、

いろいろなツテを

使って、

私に連絡を

してきてくれた

保護者の方が、

背中を押してくださった。

 

「みんな

 会いたいんですよ、あんこ先生に。」

と。

 

涙が出るほど

嬉しかった。

 

もう、

すっかり

社会から切り離されたような

孤独にもおそわれた

主婦2年目。

 

「会いたい」と

言ってくれる人がいるなんて。

 

しかも、

この成人式を迎える教え子は、

小学校1年生の

たった1年間しか関われなかった

子どもたちだ。

 

彼らが2年生になるときには

勤務校が変わり、

それ以来、

もちろん卒業式にも

会えてはいない。

 

それなのに、

恩師として

招待してくれて、、、。

 

勇気を出して、

成人式に参加した。

 

緊張が解けないなか、

 

変わらない笑顔で

迎えてくれたのは、

 

お母さん、お父さんたちだった。

 

ハグして、

握手して、

涙ながしながら、

笑って。

 

こんな素敵な方々に

守られていたんだ。

 

感謝の気持ちがあふれる。

 

成人式が始まる前に、

満足感。

 

会場に集った、

25名。

 

他の会場では

考えられないほど

少ないと思うが、

 

大切な大切な

町の成人。

 

大きくなっているのに、

声も太くなってたりするのに、

不思議と

かわいくて、

かわいくて

仕方ない。

 

「あんこ先生、

 おれと同じ誕生日なんだよね。」

 

とか、

 

「○○くんち、めっちゃきれいな家だったよね。」

 

とか、

どうでもいいこと

覚えていたりして、

おしゃべり。

 

とにかく

かわいい。

 

成人代表であいさつをした

教え子は、

 

「おれ、小学校の先生になるんだ!」

 

って。

話してくれた。

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う、う、う、

うれしい言葉。

 

 

会う回数、

会っている期間、

そういうのは

関係ないんだな、

人間の絆みたいなものは。

 

心が

どれだけ

通じ合えたか。

 

まさに

一期一会。

 

1日、1日、

勝負だった。

 

今思えば、

それだけ

子どもたちに

向き合えてた

ということ

だったのかな。

 

途中で

へし折れなかったのも、

ご家族の支えあってこそ。

 

心から

感謝申し上げたい。

 

 

私も

今は、

保護者の立場になった。

 

全力で

娘の先生を

応援していきたい。

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これからも、

教え子の

成長も

楽しみにしながら、

 

離れているけれど、

応援させてもらう。