あたたかい食事
娘のおかけげで、
心もあたたまった話。
ちょっと涼しい日だったから、
久しぶりに、
夕飯にポテトグラタンを作った。
料理は苦手なので、
グラタンの素を使って。
オーブントースターで焼き上げて
出来上がり。
オーブントースターには、
グラタン皿が一つしか入らないから、
3人家族のあんこ家は、
最初に、娘のグラタン、
次に、大吉くん(夫)
最後に、私の分を焼く。
いつも、カウンターで3人並んで
食事をする。
「これ、美味しい!」
とか、
「この野菜は、何?」
とか、
食べること大好きの
3人組は、
ご飯の話をしながら、
楽しく食事をする。
ただ、グラタンの日は、
焼き上がりが一人ずつのため、
いただきますと、
ごちそうさまが、
ずれ、
食事の感想もずれる。
私がグラタンを
美味しい!
と言ったときは、
すでに、
大吉くん、おもちちゃん(娘)は、
ごちそうさまをしていた。
あら、なんだか
さみしいわぁ。
とつぶやく私。
そそくさと、
自分のおもちゃ箱から
何かを持ってくる
おもちちゃん。
そっと、
またカウンター席に座り、
いただきまーす!
と、おもちちゃん。
「私、このお寿司が大好きなのぉ。」
寂しいと言った私に
すぐに反応して、
隣に自分の食べ物(折り紙で作ったお寿司)を
持って来て、
一緒に食事をしてくれたのだ。
あったかい。
なんか、心があったかい。
小学2年生に、
気を遣ってもらっちゃたわけだけど。
おもちちゃん、
ありがとう。
母は、
とても
幸せです。
そういえば、
食べるのが遅いのは、
教員として、マイナス!!
と、
教育実習生のときに、
軽く叱られた。
でも、15年教員やっても、
私の場合は、食べる速さは変えられなかった。
ある日、
1年生の教室で、
あれやこれやとお世話して、
給食をやっと食べ始めて数分で、
終わりのチャイムが鳴った。
食べるの大好きな私。
残したくない。
クラスの子達も、
私のことをよく知ってくれている。
日直の男の子が、
「今のチャイムは
聞かなかったことにして、
先生が最後まで食べてから、
ごちそうさまをしよう!」
と、言ってくれた。
涙が出るほど、
嬉しかった。
おかげで、
ちゃんと最後まで
おいしい給食
いただきました。
先生、
とても
幸せでした。