anko-no-nikki

元小学校教員が、小学生の娘を育てたら、、、。たまに、15年勤めた教員生活思い出す。

「映画クレヨンしんちゃん激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者」を観て感動した話。

おもちちゃん(娘)は、

土曜日の「ドラえもん」と「クレヨンしんちゃん」、

日曜日の「ちびまるこちゃん」と「サザエさん」が好き。

 

今年に入って、

クレヨンしんちゃんの映画が

始まると知って、

ずっと楽しみにしていた

おもちちゃん。

 

コロナで公開が延期され、

そのうちに、

学校や他の用事で

忙しくなって、

映画を観に行けてなかった。

 

そのうち、

鬼滅の刃」が流行り、

映画館は、

どんどんこちらに力が入り、

 

近所の映画館を調べたら、

クレヨンしんちゃん

終わっていた。

 

これは大変!

と思って、

やっと

映画館と行く日が決まった。

 

私は、

大人料金を払って、

私がクレヨンしんちゃんの映画を

観ることに

少し不満だった。

 

が、

観終わった後は、

大満足。

 

笑って、泣けた!!

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・親がこどもを想う気持ち

・仲間との絆

・外見にとらわれない

・残念な傍観者

・自由な型にはまらない「絵」の価値

・好きの気持ちがエネルギーになること

 

純粋なしんちゃんの

心の綺麗さ、

面白さ、

最高だった!

 

現代に生きる私たち大人が

反省すべきことも

入っていたので、

親子で楽しめる映画になっている。

 

久しぶりに行った映画が

素敵な作品で

嬉しかったな。

 

クレヨンしんちゃんのファンになりそう。

 

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そういえば、

マツケンサンバが流れるシーンは、

つい笑ってしまった。

でも、おもちちゃんたち、

マツケンサンバ

初めて聞いたかもな。

子どもとニュースを見ていて話していたこと。

1日のうち、

15分間は、

家族でニュースを見る。

 

だいたいは、

NHKの「ニュース845」

 

短くまとまっていて

わかりやすい。

 

早起きできて、

心に余裕があると

日テレの「ZIP!」を

見る。

 

最近は、ほとんど

見れていない。

 

いつもの

ニュース845で、

珍しく競馬の話題。

 

歴史的な勝利があったそう。

 

全くその素晴らしさやがんばりが

わからなくて、

申し訳ないが、

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馬が颯爽と走る姿の映像は

とても気持ちがよかった。

 

私 

「人生で一度くらいは、競馬やってみたいな。」

 

おもちちゃん(娘)

「あんなに早く走る馬に乗ったら、

 振り落とされるよ。」

 

?!!

 

「乗るほうではなくて。。。」

 

そうか、

おもちちゃんにとって、

競馬の意味は

説明しなくちゃ

わからないんだ。

 

いろいろ説明してみる。

 

「なぁ〜んだ。」

 

って、おもちちゃん。

私をいつも心配してくれて

ありがとう!!

 

ニュース、

これからも家族で

見るの、続けます。

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*そういえば、

北海道で、

3年前、

乗馬体験を家族でやったことがある。

 

私だけ、

馬に振り落とされた。

 

その馬は背中が

かゆかったらしい。

乗馬体験の方が、

こんなことは

めったにないことでと

謝る一方、

相当驚いていた。

 

いや、

驚くのはこっちだ。

 

自分でその危なさに気づいて

自分から飛び降りたから

怪我をしなかっただけで、

そのままなら、

絶対、怪我していた。

 

小さいながら、

その様子を

おもちちゃんは

見ていて、

母を心配していたのかもしれないな。

 

 

記念日を作る娘。

おもむろに、

B5の紙の真ん中に

大きく

「やさしい日」

と書いて、

 

目立つところに

貼る、おもちちゃん(娘)。

 

何枚も

その紙の後ろに

足していく。

  

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11/22

やさしい日

「きょうは、やさしい日!!

 この日はやさしくすごす日です。

 だから、まえの日よりも、

 やさしくがんばりましょう!」

と裏にはコメントがある。

 

12/3

なべの日

「おいしくたべて、

 からだをあたためよう!」

 

1/1

はがきの日

「あけましておめでとう!

 はがきをかいて、

 たのしくやろう!」

 

2/29

かんしゃの日

3月9日でサンキューならわかるけど、

4年に一度の日が

感謝の日でいいのかなぁ。。。

 

3/12

おもちちゃんがあまえられる日

 

4/12

みんなをほめる日

 

5/25

あいさつの日

 

6/21

おんなの日

 

7/18

おとこの日

 

8/7

こどもの日

 

9/23

本の日

 

10/17

りょうりの日

 

 

不思議〜

 

なぜ、

〇〇の日というのを

自分で作りたくなったのか。

 

なぜ、

今日、それを書いたのか。

 

自分が得する日を作るのなら、

まだわかるが、

 

はがきの日、

あいさつの日、

おとこの日、

 

とかは、

特に、、、。

 

字が雑だし、

紙もペラペラだし、

邪魔だから、

 

本当は、

捨てたいけど、

 

無理だわ。

 

とりあえず、

11月22日、

おもちちゃんは、

「やさしい日」を

意識するのか、

 

様子をうかがうとするか。

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娘、秋の事件簿!!

おもちちゃん(娘、小2)

 

1学期中止になった遠足の代わりに、

昨日、校外学習という名の遠足だった。

 

朝から、驚くほどの機嫌のよさで

起きてきて、

機敏に準備。

 

帰って来たおもちちゃんは、

想像どおり楽しかったらしく、

テンションは高いまま。

 

私は、仕事で変な汗もかいたので、

先にお風呂に入る。

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私は、お風呂でさっぱりしてから、

もろもろ片付けようと、

荷物をその辺に置いていた。

 

おもちちゃん、

私のミニミニ水筒を見つける。

 

150mlくらいしか入らないやつ。

 

でも、中身はあった。

 

それを、

飲んでしまった。

 

中身は水。

 

まぁ、

親子だし、

よしとして。

 

問題は、

その後。

 

おもちちゃん、

何を思ったのか、

水がなくなった後も、

口につけて、

 

そして、

吸い続けたらしい。。。

 

お風呂に来て、

笑いながら、

ドアを開ける。

 

おもちちゃんは、

熊のように、

くっきり、

お口に

まんまるい

あざ。

 

しかも、

濃い。

 

私、

「ちょっと、それ、笑えないよ〜」

 

と、

 

笑う。

 

予感は的中。

 

30分、

1時間、

2時間、

熊さんのまま。

 

夕飯前に、

ついに、

 

「しまった!」

 

と思ったおもちちゃん、

 

おもむろに、

マスクを

紙で手作り。

 

「見ないでほしいから。」

って。

 

いやいや。

そういう問題ではない。

 

そもそも、

マスクは

家にいくらでもあるし。

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そして、

鏡をまた見に行って、

さらに、

 

「しまった!!」

と思ったのだろう。

 

 

「明日、学校、行きたいけど、

 行きたくなーーーい!!」

と、

号泣。。。

 

も〜

 

も〜〜

 

なんなんだ。

 

と思いつつ、

とりあえず、

励ます。

 

「いま、みんなマスクして生活するよね。

 マスクしたらわからないんだから、

 よかったよ。」

 

で、

まだ泣く。

 

こうなると、

やっぱり、

かわいい熊を目の前に、

 

笑えてくる。

 

不思議だね〜

吸う力、すごすぎだね〜

水筒が吸えるなんてね〜

コップ吸ってる子見かけたら、

止めてあげられるね〜

 

なんて

言って、

夕飯を食べた。

 

 

今朝、

やっぱり、

範囲は狭まったものの、

はっきりいって

熊さん。

 

でも、

おもちちゃんは、

もう、

何かを乗り越えたのか、

いつも通り、

準備して、

マスクをつけて、

 

「いってきまーす!」

 

「先生にメールで伝えておいてね〜」

 

って。

明るく。

 

いやいや。

 

何を今さら、

先生にお伝えするのよ。

恥ずかしいわ。

 

 

子どもがテンション高いときって、

要注意だな、

とあらためて

感じる秋の日です。

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「読書の秋」〜育児に役立つ本を読んで。

『女の子は8歳になったら育て方を変えなさい!』

松永暢史

 

ちょうど、うちのおもちちゃん(娘)が

8歳なので、

読んでみました。

 

具体的に、

こうしていくとよい、

これは避けたい、

という親の言葉、行動が

書かれていたので、

興味深く読みました。

 

元小学校教員として

すでに実感していることは、

 

男の子にくれべて、

断然、

女の子の精神的な

成長は早い!

 

ということ。

 

この成長に、

親として

ついていけるかが

不安。

 

ということで、

この本から、

 

そうだ!そうだ!と

納得できること、

実践できそうなことを

まとめます。

 

自分のために。

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①感受性を育てる。

これは、もっと小さい頃から意識するといいかも。

個人的には、感受性は、「自然」の中で生活するか、

遊ぶことで磨かれるように思ってます。

五感を使って、自然の中で遊ぶ。

今の季節は、とってもいいですよね。

昔から、どんぐり、よく拾ってたよなぁ、

私。

 

②一人の大人として扱う。

結果だけを伝えるのではなくて、

理由やそこにいたるまでの経過を伝えること、

大事ですね。

親自身の言葉づかいにも気をつけたい。

 

③お金や物を簡単に与えない。

うちは、お金持ちではないから、

これは大丈夫!と思う方、

意外にものを与えてるので、

よく自分の行動を振り返ってみるといいかもですね。

私も、反省しています。

最近は、ポイント制にして、

お手伝いや自主的に学習してポイントをため、

○○ポイントたまったら、

好きな本を2冊買える、

ゲーセンで500円使える、

映画を観に行く、

外食できる等々、

話し合いでルールを決めました。

 

④読書好きにする。

「本がいつでも読める環境を作ってあげるとよい。」と

書かれていました。

本が近くなければ、読めないですよね。

家にテレビがあるから見るのと同じで。

うちは、本棚は小さめなので、

毎週図書館に行くことにして、

好きな本を選ばせて、

毎回上限の12冊を借りています。

 

図書館は無料なので、

本当にありがたい。

 

おもちちゃんは、

好きな子ができて、

占いだの、おまじないだの、

借りているので、

これでいいのか?

と、

母としては心配しつつ、

今は自由に選んでもらっています。

 

⑤時間や予定を自分で決める。

この本には、「手帳を持たせるといい。」と

書いてありました。

うちは、これに関しては高学年になったらでよいかと

考えています。

が、

休みの日、長い時間、自由がきく日は、

自分で、計画を立ててもらい、

ホワイトボードに書かせています。

「宿題はやった?」

「テレビ、いつまで観てるの?」

なんていう言葉を言わなくて済むので、

私は気持ちがスッキリします。

 

勝手に①〜⑤までにまとめてしまいましたが、

他にも学べることはあると思うので、

 

気になった方は、

一度読んでみてくださいね。

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朝ドラ「エール」で学ぶ歴史。

10/12の週は辛かった。

 

これはドラマだ。

 

そう思いたいけど、

 

この戦争は、75年前、

 

本当にあったんだ。

 

ちゃんと見なくては。

 

ちゃんと見せなくては。

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この週の朝ドラ「エール」は、

おもちちゃん(娘)に録画を

見せるか、

さすがに

悩んだ。

 

私も怖くて震えたし、

泣いた。

 

ぬいぐるみを

ギューギューしながらでなければ

見れなかった。

 

 

心から「生きたい!」と

思えた青年が、

死を覚悟しなければならないなんて。

 

未来の宝を育てる教師が

死んでいくなんて。

 

愛する妻、子を思いながら

無念の死を迎える人たち。

 

これが

戦争なんだ。

 

絶対、戦争に意味はない。

 

平和でなければ

幸せはない。

 

 

やっぱり、

おもちちゃんには

録画を見せた。

 

何度も一時停止ボタンを

押して、

 

泣きながら

私に抱きついた。

 

でも、

最後まで

見るように

うながした。

 

辛いことだけど、

歴史を知ることで、

 

あやまちを

繰り返さないように。

 

小学2年生ながらに、

「戦争は絶対だめ。」

 

「ちゃんと話し合おう。」

 

そう思ったようだ。

 

あの時代の警察にも

怒っていた。

 

五郎ちゃんのように、

「戦争反対!」

を訴えて、

警察にいじめられ、

殺された人が

どれだけいるか。

 

でも、

大事なことは、

 

誰かに言われたから、

「そうなんだ」

と安易に思うのではなくて、

 

一度、自分でそのことを

じっくり

考えてみることではないかな。

 

今は情報がいっぱい。

だからこそ、

これは、本当のことかな、

って、

疑ってみたり、

 

これは、どうしたらいいのかな

って、

自分なりに考えてみたり。

 

 

そんな話が、

朝ドラ「エール」のおかげで

できたのでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

「読書の秋」〜親子で楽しむ絵本♪

「ともだち」って、なんだろう?

 

「ともだち」って、あったかい。

 

「ともだち」って、いいね。

 

そんなことを感じられる絵本。

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『ともだちや』

作:内田麟太郎

絵:降矢なな

 

この絵本はシリーズ化されていて、

全11巻。

 

うちの近所の図書館には、

ほとんどありました!

 

娘も、この絵本を読んで、

「この場面が好き〜」

とか言って、

気に入っているところを教えてくれます。

 

私は、このシリーズの中で、

好きなのは、

『ありがとう ともだち』

 

おおかみがキツネを海釣りに連れて行く話。

 

キツネの心のきれいさ、

 

おおかみの人間味ある(おおかみだけど)心の動き、

 

ぜひ、親子で楽しんでもらいたい本です♪

 

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ぐっすり寝た娘が見た幸せな夢♪

週末、

曇りや雨が続いて、

気分もなんだか

落ちぎみ。

 

そんな私をよそに、

おもちちゃん(娘)は、

気持ち良さそうに、

クークー

寝ている。

 

普段は、土日でも、

学校の日と変わらない時間に起きるけど、

天気が悪いと、

ゆっくり寝ている。

 

「今日は、よく寝たねぇ〜」

と私。

 

「とても幸せだったよ。」

とおもちちゃん。

 

 

「今日は、いい夢だったの!

 

 なんと、

 

 大好きな生ハムの家に住んでる夢を

 

 見たの!!」

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え?

 

お菓子の家でなく?

 

生ハム??

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「ピンクいろの家で、かわいいかもね。」

 

と、ひとまず言ってみる。

 

「父の家は、マシュマロでできていて、

 母の家は、チョコレートの家だよ!」

 

お!

そこはお菓子。

 

たまに、交換し合うだの、

賞味期限はないだの、

匂いは、いい匂いだの

 

しばらく、

「生ハムの家」の話。

 

とっても幸せそう。

 

まさかの、

「生ハム」だけど。

 

いい夢が見られてよかった。

 

おもちちちゃんのおかげで

気分もなんとなく

上がった。

 

次はどんな夢を見るのかなぁ〜♪

 

 

気づいたらちゃんと習慣化!②

リラックスできるヨガ

 

3蜜を避けなくてはいけない

ということで、

 

今まで通っていたヨガ教室を

辞めた。

 

代わりに、体を動かす機会を作らなきゃと

考えた。

 

いろいろ試して、

3ヶ月、ほぼ毎日

続いていること、

 

「寝る前ヨガ」

 

正味15分程度の

優しいヨガ。

 

youtubeで検索して

時間や内容が

ちょうどいいのを

見つけた。

 

バックミュージックも

癒し。

 

おもちちゃんは、

小学2年だけど、

寝付くまで、

私に近くにいてほしい。

 

だから、

彼女の横で、

「寝る前ヨガ」をやっている。

 

だいたい

開始5分から10分で

熟睡。

 

「読み聞かせ」でなく、

「ヨガ聞かせ」だ。

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数日前、

おもちちゃんの父が

寝付くまで横にいる担当に。

 

ん?

 

ヨガっぽい声が聞こえる。

 

おもちちゃん、

動画流していないのに、

 

毎日聞いてるヨガの先生の

しゃべり方を真似して、

 

父にヨガを教えているようだった。

 

その、しゃべり方の

似てることったらない。

 

思わず耳を澄まして

聞いてしまった。

 

ウケる。

 

動画を撮って、

YouTubeのヨガの先生に

見せてあげたい。

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すっかり

「ヨガ聞かせ」も

習慣化。

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運動会で再会!! 〜教員時代の思い出♪

私を救ってくれた人。

 

大学生のとき、

鼻中隔わん曲症の手術をした。

 

病室が足りなかったからか、

何かの理由で、

白内障の手術をする方たちとの相部屋。

私以外の3人は、

おばぁちゃん。

 

みんな、優しく声をかけてくれた。

 

隣のおばぁちゃんは、

小さくて、かわいくて、

自分の祖母に似ていた。

 

お互い、一週間程度の入院。

 

隣のおばぁちゃんより

私が先に、手術だった。

 

麻酔の先生から、

説明を受けた時に、

40代の男性が

同じ手術で、

昨日号泣していたと。

 

余計な情報では、、、

 

まぁ、覚悟はできた。

 

術後、

あまりの痛みに、

発熱。

やはり号泣。

 

隣のおばぁちゃん、

驚いて、

私のナースコールを

押しに来てくれた。

 

痛すぎて、辛すぎて、

そんな技、

思いつかなかった。

 

心から、おばぁちゃんに

感謝して、

眠りについたと思う。

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退院する前に、

何か、おばぁちゃんに

してあげたい、、、

 

メモ帳と

ミニ色鉛筆が目に入る。

 

「ありがとう」

のメッセージと

たまたま目の前にあった「みかん」の絵、

自分の名前も書いて、

おばぁちゃんに

渡した。

 

絵心が全くないが

精一杯の気持ちを込めた。

 

おばぁちゃんは

とても喜んでくれた。

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それから、

5年。

 

私は、田舎の町で

小学校の教員として、

働いていた。

 

秋晴れで

きれいな青空。

 

「そろそろ徒競走が始まるから、

 入場門にならびますよ〜」

 

クラスの子どもたちに声をかける。

 

背中に何かを感じて

振り向くと、

小さなおばぁちゃん。

 

すぐに、

手に持っていたメモが

目に入って、

 

理解した。

 

「忙しいのにごめんなさいね。」

 

申し訳なさそうに、

小さな声で、

恥ずかしそうに言う。

 

「あなたの名前を町の広報誌で見て、

 この小学校で教員をやっていると

 知ったの。

 ・・・

 会いに来ちゃったわ。」

 

分刻みで動いていく

運動会の日。

 

感動の再会は、

あっという間。

 

それでも、

入院中、死にかけていた私を

救ってくれたおばぁちゃんは、

 

また、私を

救ってくれた。

 

本当に忙しくて、

泣くことも笑うことも

忘れそうだった私、

 

心がじんわりして、

泣けた。

 

 

自分のことを

想ってくれる人が

いる。

 

ずっと、

覚えていてくれたこと、

もう一度、

会いたいと思ってくれたこと、

 

本当に幸せなことだと思う。

 

 

青い空、

爽やかな秋風、

おばぁちゃんの

かわいい笑顔を

思い出す。

 

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